私は日本最大の時価総額を誇る中古車販売会社のCOOでした。安定した上場企業の役員という地位をすて、2019年に起業したのは、この「プロに任せる自動車フリマ「カババ」で中古車業界の課題を解決したいと思ったからです。その課題とはなにか?ひとつは、「流通の非効率」です。
中古車売買では、売り手から買い手に渡る過程で7つもの業者を介し、流通コストが膨らんでおります。皆さんも買ったばかりの車なのに売りに出したら、100万円も損したという経験はございませんか?これは流通コストの分だけ、買取価格が低くなっていることが原因です。
二つめの課題は「情報弱者からの搾取」です。
クルマを買うときは店頭で商談が発生します。なぜなら、値引き額、下取り価格、ローン金利などは店頭にいかないとわからないからです。商談では、相場情報をもたない、価格交渉が苦手な情報弱者が多くの手数料を支払っています。中古車業界では、収益の7割を3割の情報弱者が負担しているともいわれております。
カババでは、この課題を、中古車の価値の見える化で解決しました。車によって状態の違う中古車を、資格をもった査定士が正確に品質評価を行い、さらに相場情報を加えて、ネットで情報を開示することで、プロと素人の情報格差が無くなり、誰でも商談なしで、適正価格で取引ができるようになりました。
さらに、ネット完結にすることで、流通コストを従来の1/5にすることに成功しました。カババは従来のIT企業が提供できなかった、品質開示、名義変更、車両運搬・保証をネット完結で提供しております。
その結果、カババはローンチ3年で50億円のGMVを生み出し、利用者の顧客満足度も97%(※N=150)という高い評価をいただいております。
私たちは、業界の知見に長けたプロ集団が自分たちの利益の追求ではなく、業界の健全化、効率化のためにこのサービスをつくったことに意味があると考えております。車に詳しくなくても、価格交渉が苦手でも、どこに住んでいても簡単、便利で効率的に車の売買ができるサービスで、全ての人のカーライフを豊かにします。